東京都

もっと知りたい

「犯罪を生まない社会」にするためには、現場に居合わせた第三者が、
犯罪を見て見ぬふりをせず、
「ちょこっとアクション」(さりげない行動)により
被害を未然に防止することが大事です。
そんな「ちょこっとアクション」や
「専門家のアドバイス」「相談機関」を紹介します。
※この事例集は、「20代の方々」に
「どういう行動なら取れますか?」と意見を聞きながら作成しました。

みんなでできる!ちょこっとアクションを知る

痴漢

混んでいる電車で、密着されている人がいる
ちょこっとアクションを見る
  • 「体調が悪そうですが大丈夫ですか?」と声かけをして席をゆずる
  • デジポリスの画面を提示する
  • 密着している人に視線を送る
電車が空いているにも関わらず、
不自然に密着して座られている人がいる
ちょこっとアクションを見る
  • 不自然に密着している人の前に移動して、
    視線を送る
  • 「もし困っているなら助けたいです。
    困っていたら頷いてください。」等と
    文字を打ったスマホ画面を提示する

盗撮

階段を登っている人の後を、
不自然に追っている人がいる
ちょこっとアクションを見る
  • スマホのアラームを大きい音で鳴らし、
    不自然に追っている人も含めて周りの注意をひく
  • 物(ハンカチ等)を落とし、
    音を立てて注目させたうえで、物を拾う
    「落とし物をしませんでしたか?」と、
    階段を登っている人に声をかける
  • 二人の間に隙間があれば、
    その間をわざと通り抜ける
混んでいない電車で、
不自然な角度でスマホを使用する人がいる
ちょこっとアクションを見る
  • 不自然な動きをしている人の隣に移動して座る
  • 撮影されそうな人の前に移動し、
    カバンなども使いながら姿を隠す

強引な勧誘

街中でしつこい声かけをされ、
困り果てた表情をしている人がいる
ちょこっとアクションを見る
  • 待ち合わせをしていたふりをして話しかけ、
    一緒にその場を離れる
  • 道を尋ねるふりをして声をかける

つきまとい

お店に入ってきた人の後ろに不審な人がいて、
様子を伺っている
ちょこっとアクションを見る
  • 店員に、つきまとっている人がいる可能性を伝える
    (一人で行動せずに他の第三者に相談する)
  • 相談された人(店員)が、声をかけ、
    不審な人の注意を逸らす

専門家のアドバイスを読む

行動するときには、まずは「自分の安全を確保すること」が大事です。
決して無理はしないようにしてください。
また、加害者に声をかけなくても、被害者にアプローチするだけでも、加害者と被害者の間を「さりげなく通る」ことでも、その場の空気が変わり、未然防止につながることもあります。
では、ほかにはどういう点に気を付ければ良いでしょうか。

ここでは、行動する上での専門家のアドバイスを紹介します。(今後も更新予定)

東京都立大学法学部教授星 周一郎氏
リスクの高い行動は極力避けましょう

今は、だれでもすぐ動画や写真を撮ることができ、証拠を残すこともできます。
一方、それがトラブルになることもあると思いますが、その点についてどう思われますか?
加害者本人はもちろん、その現場の状況を分かるように直接撮影をするというのは、被撮影者に対する刺激(インパクト)が大きすぎるといえます。
逆上されて、さらなるトラブルを招く事態は容易に想定されますので、自ら証拠収集をするのではなく、「通報」という行動を起こすことが良いでしょう。
SNS等で動画を拡散している人もいますね。
「私人逮捕系Youtuber」といった騒動もありましたね。
こういった「仲裁」「通報」を、SNS等の「コンテンツ」とする人が一定数おり、その場での事象が広く拡散されることもあります。
被害者のプライバシーの利益に対する侵害を及ぼす(また、加害者であっても保護されるべきプライバシーの利益はあります)など、別の新たな問題が生じうるように思います。

一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター(SSRC)
代表理事元東京成徳大学教授

田村 節子氏
被害者への声かけは伝え方に配慮を

今回の動画では「さりげない行動」がどういうものか紹介することがメインでしたが、実際にその場にいる被害者の方に、声をかけるとしたら、どういう点を気にかけた方が良いですか?
被害に遭った人に非があるような言い方に気をつける必要があります。
よかれと思う声かけが相手を非難しているように取られるケースがよくあるからです。
たとえば、ノースリーブを着ていた時に、「次からはカーディガンを羽織った
方がいいかも」と言われると、「ノースリーブを着てたから私が狙われたんだ」
と、責められた感じがしてしまいます。
正論が相手を追い詰めてしまう可能性があることに注意を払う必要がありますね。
具体的にはどういう言葉をかけた方がいいですか?
まずは、「怖かったね。嫌な気持ちになったね」など気持ちに共感します。
そのためには助言等はいったん置き、よく話を聴いてくださいね。
自分の嫌な気もちを十分に吐き出すことができることが理想的です。
その後、「どうしたいか(駅員さんの詰め所や交番に行くなど)」を聞き、本人の気持ちを尊重しながら一緒に行動してあげるとよいでしょう。

相談機関を知る

警視庁

  • 最寄りの警察署
  • 警視庁総合相談センター
    ※相談内容に応じて相談窓口等をご案内します
    #9110
    東京都内でダイヤルすると警視庁
    総合相談センターにつながります。
    ※都県境では、他県につながること
    があります
    または
    03-3501-0110
    東京都を管轄する
    警視庁総合相談センターにつながります。
  • 犯罪被害者ホットライン
    犯罪被害にあわれた方のこころの悩み相談
    03-3597-7830
    月~金 8:30~17:15(祝日・年末年始を除く)
  • 性犯罪被害相談電話(ハートさん)
    #8103(全国共通ダイヤル)
    ※24時間365日相談対応

警察以外の関係機関

配偶者・パートナーからの暴力等にお悩みの方

  • 03-5261-3110
    月~金 9:00~21:00
    土・日・祝日・年末年始 9:00~17:00
  • 東京都女性相談支援センター多摩支所
    042-522-4232
    月~金 9:00~16:00(祝日、年末年始を除く)
    16:00以降及び土・日・祝日・年末年始は上記東京都女性相談支援センター(03-5261-3110)へおかけください

性犯罪・性暴力被害にお悩みの方

  • 日本司法支援センター
    [犯罪被害者支援ダイヤル]
    なくことないよ
    0120-079714
    (IP電話は03-6745-5601)
    平日9:00~21:00 土9:00~17:00
    (日・祝日・年末年始を除く)

若者向け相談窓口

若ナビα 東京都若者総合情報センター